✴︎廣森サラ✴︎フレネミー、友達なのに、なぜか心がすり減る関係
「友達のはずなのに、話すと疲れる」
「あれ? もしかして今……無視された?」
はっきりとしたトラブルがあるわけではない。
誰かに相談しても、
「気にしすぎじゃない?」
そう言われてしまう。
それでも、
心だけが静かに消耗していく——
そんな関係があります。
言葉にしようとすると、
どこか大げさになる気がして、
自分の感覚のほうを疑ってしまう。
でもその疲れは、
気のせいではありません。
フレネミーという性質
フレネミーという言葉をご存知ですか?
フレネミーとは、
フレンド(友達)とエネミー(敵)を組み合わせた言葉です。
近年欧米でも注目度の高い性質で、
有名な心理学科の研究材料としても
扱われています。
このフレネミーという性質は、
容易く人の心を破壊することができるのです。
フレネミーの性質を持っている人は、
表面上は親しげで、
優しい言葉をかけてきます。
人の懐に入るのも、とても上手。
けれど内側には、
嫉妬や敵対心、
複雑な感情を抱えています。
なので状況や気分次第で、
陰で悪口を言ったり、
冗談を言っているフリをしながら相手を下げたり、
気分次第で無視するなど、距離を変える。
それが、
友達の顔をした敵——
フレネミーです。
私が高校生の頃、
大流行したすえのぶけいこさんが描いた、
『ライフ』と言う漫画、
あの中のいじめはまさに、
このフレネミーを描いていました
なぜ、こんなにも混乱するのか
フレネミーが厄介なのは、
敵らしくないこと。
すでにあなたの信頼を得た後で
そう言った行動を取るのです。
心を許し、
弱さや本音を見せた相手。
だからこそ、
同じ一言でも、
受けるダメージが違ってしまう。
その場では笑ってやり過ごした言葉が、
家に帰ってから、
何度も頭の中で再生される。
その現象は、あなたが繊細だからではないのです。
当然の防衛本能の働きです。
怒りより先に、悲しさがくる理由
フレネミーから受ける傷は、
とても静かで、深い。
怒りより先に湧いてくるのは、
悲しさや、虚しさです。
「どうして、あんな言い方をされたんだろう」
「無視された気がする」
「私、何か悪かったのかな」
相手を責める前に、
自分の粗を探してしまう。
信じていたからこそ、
もう一度、
信じてみようとしてしまう。
そうやって、
自分の感覚を疑い、
自分を責め、
静かに心が削られていく。
もし、
「私が悪かったのかな」
そう思い始めているなら。
その傷はもう、
かなり深いところまで届いているのです。
次回は、
フレネミーによく見られる特徴と、
狙われやすい人
その構造を、少し冷静な視点で紐解いていきます。

