✴︎廣森サラ✴︎ それを恋と呼ばない男たち
○○ちゃん、面白いよね。
可愛いよね。
そう言いながら、彼は決して「好き」とは言わない。
でも、
その言葉を口にする時の目は、
もう、あなたを守る側のそれになっている。
その感情に名前がつくのは、
もう少し先の話。
職場で、
仕事の話しかしていないのに、
なぜか距離が近い。
そして、離れない。
なんとなくいつも視界に入ってくるし、
用がなくても話しかけてくる。
それが恋だと、
彼だけが、まだ知らない。
そんなことが、男性の恋の始まりにはあったりします。
彼らは
自分の感情を見つめるより先に、
体が動く場合があるのです。
話せている。
距離は変わらない。
愛でるように見つめてくる。
でも、デートには誘わない。
こう言った時、彼らは、
それを恋だと定義するタイミングを見失っているのです。
男性が自分の気持ちに気づく時、
それは、揺らいだ時。
当たり前だと思っていた距離が、
急に当たり前ではなくなる瞬間。
その時、初めて
「これは恋なんだ」と
後から定義が追いついてくる。
だから、
今あなたが感じている
「これって、気のせいじゃない気がする」という違和感があったら、
それは正しいかもしれません。
女性のアンテナは鋭いですから、
あなたの心が先に気づいてしまった。
ただ、これは男性の恋が灯るかどうかの時。
この恋が静かに消えていくのか、
それとも名前を持って動き出すのかは、
流れを見る必要がある。
気持ちは、
いつも言葉より先に、
態度と距離として現れるから。
待つべき時もある。
でも、見極める目は、持っていていい。
もし今、
この距離に「始まり」を
感じているなら…
この恋が動く瞬間を見計らう
ベストタイミングが来ているのかも。
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