◎姉倉◎彼女のせいで、自分の格がおとしめられた。〜オトコの働き方鑑定シリーズ
「依存しないでくれ!」
そう言ってしまった。
遠距離恋愛中の彼女が、
どれほど寂しいのか。
どれほど我慢しているのか。
何度も訴えてきた。
でも彼は、
「僕だって精一杯やっている」
そう思っていたのです。
怠けているわけじゃない。
遊び歩いているわけでもない。
毎日必死に働いている。
それなのに、
まるで自分が
愛情のない人間であるかのように責められる。
そんな感覚になってしまった。
「アニメの王子様じゃないんだから、
全部の願いなんて叶えられない」
そう思った。
そして、
「依存しないでくれ」
という言葉になった。
けれど実は、
彼女の怒りと依存心に共鳴して、
彼自身の中にあった
怒りと依存心にも火がついていたのです。
「僕はこんなに頑張っているのに」
「なぜ認めてくれないんだ」
「なぜ僕ばかり責められるんだ」
そんな心の叫び。
彼女の言葉に傷ついた本当の理由は、
彼女の評価を
自分の価値そのものと結びつけてしまったから。
彼女に否定された。
だから自分には価値がない。
彼女に不満を言われた。
だから自分はダメな男なんだ。
無意識のうちに、
そんな変換が起きてしまったのです。
本来なら、
「彼女は今とても苦しいんだな」
「何が寂しいのだろう」
と受け止め、
必要ならば
「それは僕が解決できる問題ではないよ」
と境界線を引くこともできたはず。
でも、
自分の評価と混同してしまうと、
相手の言葉はアドバイスや要望ではなく、
人格否定に聞こえてしまいます。
そして恋愛だけでなく、
仕事にも影響が出始める。
上司の一言。
同僚の反応。
お客様の評価。
すべてが気になってしまう。
すると仕事そのものを楽しむ力が弱くなり、
「認められるため」
「評価されるため」
「格を落とさないため」
の頑張りに変わっていく。
チャレンジ精神ではなく、
見栄や不安が原動力になってしまうのです。
今回のフラワーエッセンスカードは
オオチドメ。

オオチドメは、
他者からの評価に振り回される心を静かに鎮め、
「私は私でいい」
という感覚を育ててくれます。
褒められても。
褒められなくても。
理解されても。
理解されなくても。
粛々と自分の道を歩いていく。
そんな強さです。
認められたい。
わかってほしい。
その奥にある自己卑下がゆるみ、
「等身大の自分には、もうすでに価値がある」
そう思えた時、
恋愛も仕事も、
ずっと楽になるのかもしれません。
姉倉花姫
ほしよみ堂小田原店にて

