◎姉倉◎貴方の中の暴れん坊も、寂しがりやもちゃんと連れておいで♡
秘仏 歓喜天立像

ヒンドゥー教のガネーシャは、
仏教の世界に表現されたとき、
毘那夜迦(ヴィナーヤカ)という
悪心の象徴として描かれたといわれています。
その毘那夜迦が、
女天(十一面観音の化身)に恋に落ちます。
女天は言いました。
「改心して、仏の道を歩むなら。」
毘那夜迦はその言葉を受け入れ、
やがて統合へと至ったのです。
歓喜天の姿は、
ただ仲睦まじい男女の神様ではありません。
「対立するものがひとつになること」
「男性性と女性性の調和」
「与えることと受け取ることの循環」
「孤独の終わり」
そんな世界観を、
静かに、そして力強く魅せてくれる
秘仏なのです。
人の心にもまた、
相反するものが存在します。
優しさと怒り。
強さと弱さ。
理性と情熱。
与えたい気持ちと、
受け取りたい気持ち。
どちらかを切り捨てるのではなく、
そのまま抱きしめ、
統合していくこと。
歓喜天立像は、
そんな生き方の尊さを
教えてくれているように感じます。
厳かな気持ちで
手を合わせるのもいい。
「なんて可愛い神様なんだろう」と、
キュンキュンした気持ちで
手を合わせるのもいい。
善悪を超えて、
そのままの自分を展開していくことの尊さに
手を合わせるのもいい。
誰の中にもある、
迷いも、欲も、愛しさも。
それら全てを抱きしめながら、
今日もまた、
仏の道を歩んでいく。
歓喜天さまの微笑みは、
そんな私たちを、
優しく見守ってくださっているのかもしれません。
姉倉花姫
ほしよみ堂小田原店にて

