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◎姉倉◎その子どもはあなたですよ

「子どもたちに
この教育環境を与えたい。」

そう思った理由を、

自分自身の

父親、母親との関係性を振り返り、

徹底して内観し、
自分自身を棚卸しし、
言葉で定義づけること。

モンテッソーリ教育の教師養成課程で、
師匠は強い口調でそう伝えていました。

 


 

多くの人は、
この教育理論を学び、
子どもたちに届けたいと思います。

「子どものため。」

「子どもの未来のため。」

それは、とても自然なことです。

もちろん間違いではありません。

けれど、
師匠が本当に伝えたかったことは、

「その子どもは、あなたですよ。」

ということでした。

 


 

この養成課程は、
宇宙の始まりの原理原則から学び始めます。

人間という存在の中にある
小さな大宇宙。

生命がどのような法則で育ち、
どのような順序で人格を築いていくのか。

それを理解しないまま
子どもの成長を支えようとすると、

 

 

良かれと思って、

余計なことをする。

邪魔をする。

抑圧する。

劣等感を植え付ける。

そして最後には、
自分の正しさを証明しようとしてしまう。

そんな危うさを抱えることになります。

 

 


 

でも、
それさえも悪ではありません。

イキイキと育てなかった子どもにも、
意味のない人生はありません。

苦しみも、
試練も、
その人が生きる物語の一部です。

 

私は占い師として命盤を読む中で、
何度もそのことを感じてきました。

「なぜこんな人生だったのだろう。」

そう思える出来事さえ、
その人の命の設計図の中に描かれています。

逃げられない運命というより、

そこから何を育てるかという課題なのでしょう。

 


 

では、なぜ私たち大人は、
モンテッソーリ教育を学びたくなるのでしょう。

子どものため。

未来のため。

もちろん、それもあります。

でも、そのもっと奥には、

 

試練を浴び続け、
地獄の底を這うように生きてきた、

 

自分自身の子ども時代を救いたい。

 

そんな願いがあるのではないでしょうか。

そして、

「こんな世界があったらよかった。」

「こんな大人に出会いたかった。」

 

そんな願いを、
今度は誰かに手渡そうとしている。

それもまた、
人間の美しいエゴなのだと思います。

私は、そのエゴを否定しません。

 


 

自分を癒せるのは、
結局、自分だけです。

宇宙の法則から見れば、

善も悪もなく、

「ただ、
そうなっているだけ。」

その法則は、

宇宙にも、

自然にも、

そして私たち一人ひとりの中にも流れています。

 


 

苦しんで、

傷つけて、

癒して、

赦して、

感謝して。

また苦しんで、

また傷ついて、

また癒して、

また赦して、

また感謝する。

 

きっと人は、
この循環を繰り返しながら、

少しずつ、

昨日よりも広い心で誰かを抱きしめられるようになるのでしょう。

 

だから私は思います。

子どもを育てるとは、

未来の子どもを育てることではなく、

自分の中にいる、あの日の子どもを育て続けること。

その積み重ねが、
いつか目の前の子どもたちへ、
静かに伝わっていくのだと信じています。

 

姉倉花姫

ほしよみ堂小田原店にて

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